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コラム記事(No.37) 製造委託先におけるはんだ付け品質改善活動の進め方について

2024.02.24

製造委託先におけるはんだ付け品質改善活動の進め方について

前回(No.37)に引き続いて製造委託先における、はんだ付け品質改善活動の進め方について、1990年代の筆者の経験をもとに説明します。海外工場も含めた品質改善活動が軌道に乗ってから中国製造委託先5社に対して「はんだ付け品質改善活動」を推進しました。1990年代の華南地区のEMSの状況としては下表の通りです。何しろ、深圳経済特区と第二ボーダー、検問所が存在する時代であり、現在と比較すると隔世の感があります。

そこで、教育プログラムを作成して基礎教育から行うことにしました。内容ははんだ付け技術の基礎、はんだ付け条件設定管理、品質管理と信頼性などの技術セミナーと手はんだ付け実技、フロー&リフロー条件設定実技・・・・等を月曜~金曜日に行い、土曜日に理解度をみる筆記試験と手はんだ付け実技試験及び合格者の表彰(はんだ付け技能者認定証付与)・・・・です。当時のワーカーの給与は500元(\6,500)程度、主任クラスで1,000元(\13,000)程度でしたから、筆記&実技試験に合格した認定者には手当を50100元つけるとのある社長の言葉により、皆さん必死に取り組んでいました。

 

【技術セミナー&実技内容】

①はんだ付け技術の基礎(接合メカニズム、はんだ合金、フラックス)

②熱電対の取り付けと温度プロファイルの測定方法

③はんだ付け条件設定と管理(セミナーと工程における実技)

④工程内不良と対策、市場不良の事例と対策

⑤手はんだ付け実技(リード挿入部品、チップ部品、専用基板を作成)

 

これらのプログラムは1社3名の参加で製造委託先5社の持ち回り開催として約2年間活動しました。

そして、これらの地道な活動の結果、はんだ付け技術のレベルアップ、意識改革が進み、委託生産モデルの大幅な市場品質の改善が認められました。

 

  

1990年代半ばの製造委託先の状況

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